コース概要
紅葉谷道
有馬温泉から極楽茶屋跡に通じる谷道で、昭和7年、表六甲を登る六甲ケーブルの開通に合わせて整備されました。
付近には、有馬四十八滝と呼ばれる滝が点在し、道は落葉広葉樹の自然林の中を行きます。
上部では、温暖で雨の少ない六甲山では稀少な、ブナやイヌブナも見られます。
六甲有馬ロープウェー有馬温泉駅の前を行くと、道は未舗装の林道になります。
有馬三山の山なみを背景に、空中を行くロープウェーを眺めながら歩くと、やがて、左手に東屋のある炭屋道との分岐です。

河原を渡り、少し行くと湯槽谷峠への分岐。
道標が示す「紅葉谷」の文字に従い、左に入り、堰堤を越えるといよいよ山道らしくなります。

やがて、道が流れと離れようとする場所に、白石谷への分岐。
坂を登ると七曲滝への分岐、さらに登ると百間滝・似位滝への分岐と、有馬四十八滝の域内を進みます。

厳冬期には、滝の流れが凍結した氷瀑が見られ、七曲滝や百間滝には訪れる方も少なくありません。
最近は、温暖化のせいか、完全に凍ることは滅多にありませんが、それでも年に数日は、美しい氷の滝を見ることができます。
訪れた人は、思わず滝の前に立ち尽くして氷の滝を見上げてしまいます。
但し、滝が凍るくらいですから、滝までの道も滑り易くなっています。
少なくとも軽アイゼンは必要です。

百間滝・似位滝への分岐からは、谷筋に沿った道。
徐々に谷筋が近づき堰堤の前で流れを渡ります。

やがて石段のある登り坂、多少坂がきつくなり、つい足元を見てしまいがちですが、ここは景色を楽しみながら歩きたいところです。
辺りは、いろいろな樹木のある自然林。落葉広葉樹が多いので、特に新緑や紅葉の時期は格別です。
また、極楽茶屋跡が近づくとブナやイヌブナが見られるようになります。
参詣道のもみじとは趣の違う、自然林の色づきを楽しむことのできる道です。
【参考ルート】
有馬温泉から紅葉谷道で極楽茶屋跡
Map
有馬温泉~紅葉谷道~極楽茶屋跡
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