コース概要
住吉道
六甲最高峰から記念碑台付近までの流域から水を集め、六甲山でも指折りの流れとなる住吉川。
その住吉川に沿って六甲最高峰に向かう古道が、住吉道(有馬道)です。
道は本庄橋跡付近で、深江から風吹岩を経て登ってきた魚屋道と合流し、六甲最高峰付近を越え、有馬に至ります。
住吉道(有馬道)は、明治時代に県道住吉有馬線として整備されましたが、時代とともに利用されなくなりました。
さらに、昭和13年の阪神大水害で被害を受けましたが、現在はハイキング道として親しまれています。

白鶴美術館前の北で落合橋を渡り、道を右に取ると、阪神大水害にちなんだ洪水水位の碑があります。
この先、しばらく住吉川に沿った道路を行きます。
途中、水車小屋跡の説明プレートがあり、住吉川には、精米や製粉に利用された水車小屋が数多くあったと記されています。
JR住吉駅から歩くとすれば、新落合橋まで、清流の道を歩くのもお薦めです。
また、住吉台のエクセル東バス停まで「くるくるバス」を利用すれば、すぐに山歩きが始められます。

舗装路が途切れる八輌場辺りから、道標に従い左手のハイキング道を登ると、エクセル東バス停の方から来た林道に出ます。
しばらく行くと、石切道や打越山方面との分岐。

まっすぐに進むと、五助堰堤が現れます。
石積みの大きな堰堤で、その大きさとクラシックな雰囲気に威厳を感じます。
堰堤の上には細い流れがあり、早春にはネコヤナギの輝きが見られます。
有志の方が手入れされている木道で流れを渡ると、辺りの緑を水面に映す小さな池。
池から、少し登ると、水場があり、喉を潤すことができます。

黒五谷・打越峠への分岐付近には、石畳が残っており、古道の名残を感じます。

坂が急になると、一旦、道は川の流れから離れますが、西お多福山への分岐が近づくと、流れの傍らを歩くようになります。

西お多福山への分岐を過ぎると、道はまた川筋から離れ、東側の斜面を登って行きます。
気が付くと、下の方から住吉川の流れる音が聞こえ、谷の深さを感じます。
道はやがて、雨ヶ峠と本庄橋跡の間で魚屋道と合流します。

近年、ハイカーの数が多く賑やかな魚屋道に比べ、歩く人もそれほど多くない住吉道は、静かな山道を楽しみながら六甲最高峰を目指したいという方にお薦めです。
【参考ルート】
JR住吉駅から住吉道で六甲最高峰
Map
JR住吉駅~白鶴美術館前~五助堰堤~本庄橋跡~最高峰
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