ハイキングガイド
六甲山を歩く上で心がけたいことをまとめました。
まず歩いておきたい主要人気コースを紹介します。
全縦(ゼンジュウ)を歩いてみましょう。

六甲歩きの心得

谷には砂防堰堤、尾根には送電鉄塔の六甲山。 それでも四季折々に表情があり、十分に自然を楽しむことができます。
街から近い六甲山は小さな子供からお年寄りまで多くの人に親しまれています。
みんなが笑顔でいられる山であるようにマナーを守って安全に六甲山を楽しみましょう。
気持ちよく歩くために
六甲山を歩いていてよく見かける注意書きをまとめてみました。
  • ゴミは持ち帰りましょう。
    山を汚さないこと、最低限守りたいマナーです。
  • イノシシにはエサをあたえないで下さい。
    人馴れしたイノシシが人を襲うようになります。
  • 住宅地は静かに歩きましょう。
    住宅地から山道に入る場所が多々あります。特に早朝はお静かに。
  • ハイキング道が私有地を通っている場所も少なからずあります。
    立入禁止等の注意書きがある場所では必ずそれに従いましょう。
  • トイレはきれいに利用しましょう。
    殆どのトイレは何らかの施設のもので、ハイカー用に設けられたものではありません。
    靴の泥を拭うなどマナーをわきまえて清潔に利用しましょう。
    社寺のトイレを拝借するときは参拝を済ませてから。
安全のために
  • 六甲山にはハイキングコースから外れると危険な場所がたくさんあります。
    道に迷った時には、そのまま進まず、分かる場所まで引き返しましょう。
    崩落箇所等の迂回案内や砂防ダム等の立入禁止看板には従いましょう。
  • 山の事故は自己責任、とは言うものの、実際に事故が起こるといろいろな人に面倒をかけることになります。
    体力や技術レベルに合わせて無理のないルート選び、無理のないスケジュールで歩きましょう。

まず歩きたい主要コース

六甲山を楽しむために、まず歩いておきたい主要人気コースを紹介します。

山域としては、さほど広くない六甲山ですが、東六甲、最高峰付近、観光施設のある六甲山上、摩耶山付近、須磨の山々では、それぞれに雰囲気も異なります。
また、海の見える表六甲と有馬温泉のある裏六甲でも、随分と趣きが異なります。

ここで紹介するのは、各山域の主要コースで、ハイキングコースとして整備され、多くの人に親しまれているコースです。
殆どのコースは、積雪や凍結がない限り、運動靴で歩くこともできます。(天候によっては、多少、足場が悪くなったりする事もありますが・・・)

まずは、これらのコースに足を運び、それぞれの山域を歩きくらべてみるのも面白いでしょう。
また、気に入ったコースを足がかりに、歩く範囲を広げると、思わぬ発見があるかも知れません。
東六甲縦走路
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宝塚から六甲最高峰へ至る、東六甲の長い稜線を行く縦走路です。
塩尾寺から石宝殿の近くで県道に出るまで、比較的緩やかに高度を上げる林の中の道は、ゆったりとした山歩きを楽しむことができます。
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魚屋道
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深江から六甲最高峰を越え、有馬温泉に通じる、六甲越えの古道です。
神戸の海で獲れた魚介類を魚屋さんが有馬へ運ぶために利用したことから、魚屋道(ととやみち)と呼ばれるようになりました。
ロックガーデン(中央稜)と併せて、六甲最高峰や有馬温泉へ向かう道は、六甲山で最も人気のあるルートです。
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ロックガーデン(中央稜)
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風化した花崗岩が創りだした独特な景観の中を、高座の滝から風吹岩に登る尾根道です。
周辺はロックガーデンと呼ばれ、大正末期からRCC(ロック・クライミング・クラブ)の人々が登山技術を磨き、近代登山発祥の地と言われています。
眺望の良さと、ちょっとしたクライミング気分を味わえるので、子供から年配の方まで、多くの人に人気のあるコースです。
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紅葉谷道
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有馬温泉から極楽茶屋跡に通じる谷道で、昭和7年、表六甲を登る六甲ケーブルの開通に合わせて整備されました。
付近には、有馬四十八滝と呼ばれる滝が点在し、道は落葉広葉樹の自然林の中を行きます。
上部では、温暖で雨の少ない六甲山では稀少な、ブナやイヌブナも見られます。
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※ 2019年1月9日現在、六甲有馬ロープウェー有馬温泉駅から炭屋道分岐の間は通行できません。
(迂回路として炭屋道を利用することになります)
有馬三山(裏六甲縦走路)
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有馬温泉から、落葉山、灰形山、湯槽谷山を次々と越える、起伏に富んだ尾根道は、裏六甲縦走路とも呼ばれます。
尾根道らしく、眺望を楽しめる場所も点在しますが、急坂の登り下りを繰り返すので、思いの外、体力の要る道でもあります。
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住吉道
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六甲最高峰から記念碑台付近までの流域から水を集め、六甲山でも指折りの流れとなる住吉川。
その住吉川に沿って六甲最高峰に向かう古道が、住吉道(有馬道)です。
道は本庄橋跡付近で、深江から風吹岩を経て登ってきた魚屋道と合流し、六甲最高峰付近を越え、有馬に至ります。
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石切道
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石切道は、御影石として名の通った六甲の花崗岩を切り出して運んだ道です。
五助堰堤のいくらか南で住吉道から分岐し、ガーデンテラスの西で六甲全山縦走路に出ます。
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逢山峡
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下唐櫃へ流れる奥山川の渓谷は、六甲山中の渓谷としては水量が多く、夏場は水遊びや沢登りを楽しむ方もおられます。
道は川の流れに沿ったゆるやかな舗装路で、渓谷の中を行く散歩道という風情です。
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アイスロード(前ヶ辻道)
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表六甲ドライブウェイの途中から前ヶ辻に通じる谷筋を行く古道です。
六甲山上の池で出来た氷を運び降ろすのに利用されたことから、アイスロードと呼ばれます。
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シュラインロード
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唐櫃から前ヶ辻に通じる道は、アイスロード(前ヶ辻道)と合わせて、灘と唐櫃を結ぶ六甲越えの古道の一つです。
道の傍に多くの石仏が見られることから、シュラインロードと呼ばれるようになりました。
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大池地獄谷道
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大池地獄谷は、大池からダイヤモンドポイントの東側に至る谷筋で、芦屋地獄谷、大月地獄谷など、六甲山にいくつかある、地獄谷と呼ばれる谷の一つです。
自然な谷筋を利用した谷道は、谷歩きの醍醐味を味わうことができます。
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※ 2017年6月現在、水晶山第四砂防ダムには常時水が溜っており、ハイキング道の一部が水没しています。
砂防ダムの東側に巻き道がありますが、多少危険を伴うため初心者にはお薦めできません。
杣谷道(カスケードバレイ)
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摩耶山と長峰山の間を流れる杣谷川を遡る谷道で、江戸時代の末期に整備された徳川道の一部です。
カスケードバレイの名の通り、小滝の連続する流れを見ながらの谷道歩きが楽しめます。
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炭ヶ谷道
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神戸電鉄谷上駅と花山駅の中ほどから石楠花山の北側に通じる谷筋の道です。
両駅から六甲山牧場や穂高湖を目指すのに利用できます。
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上野道
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摩耶ケーブル西側の尾根筋につけられた旧摩耶山天上寺への表参道です。
尾根筋の道らしく、随所から海側の景色を楽しむことができます。
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青谷道
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摩耶山の南側斜面を流れる青谷川に沿った道で、旧摩耶山天上寺への参詣道のひとつです。
行者茶屋跡までは谷筋の静かな散歩道の風情。行者茶屋跡からは、旧摩耶道や上野道と合流し摩耶山を目指します。
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布引の滝から市ヶ原
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布引の滝から、五本松堰堤の上に広がる布引貯水池の畔を行く、水辺を感じられるコースです。
市ヶ原には、広い河原があり、野外活動の場としても多くの人に親しまれています。
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天狗道
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摩耶山の南西に延びる尾根筋の道で、稲妻坂と呼ばれる急坂をはじめ、全体に登りごたえのある坂が続く道です。
六甲全山縦走路の一部で、須磨から歩いてくると、最後の長い登り坂になります。
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トエンティクロス
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摩耶山の西側を流れる、生田川の上流部を歩くハイキングコースがトエンティクロスです。
源流部のみを残して街が迫る六甲山で、川筋を感じながら緑の中を歩くことができる、数少ないコースの一つです。
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大師道
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弘法大師にゆかりのある再度山大龍寺へ続く参詣道です。再度谷に沿った道には丁石が見られます。
辺りには、もみじも多く、新緑の頃や、晩秋から初冬にかけた紅葉の時期は、格別の趣きがあります。
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菊水山
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菊水山は有馬街道の通る天王谷の西側にある山です。
山頂は広場になっていて、展望台もあり、眺望を楽しみながら休憩することができます。
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高取山
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長田の街から見られる小高い山が高取山です。昔は神撫山(かんなでやま)と呼ばれていました。
山頂には高取神社があり、長田界隈の方には親しみのある山です。
奥宮のある高取山頂上からは、神戸の街や海を一望する素晴らしい眺望が楽しめます。
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須磨アルプス
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六甲山地の西端は、須磨海岸の北側に連なる山なみ。その中で、横尾山と東山の間にある尾根筋が須磨アルプスです。
岩肌が剥き出しになったやせ尾根は、なるほど、アルプスと呼びたくなる景観で、六甲山の中でも独特な雰囲気が魅力です。
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六甲全山縦走路

六甲山には須磨から宝塚までを縦走する全山縦走路が整備されています。
距離は50数キロあり、アップダウンの連続する道程を歩き通すのは簡単ではありませんが、 それだけに踏破すれば大きな充実感が得られるでしょう。
神戸市が開催している大会をはじめ、この道を1日で歩くゼンジュウイベントも人気があります。
最近は、トレールランニングを楽しむ方の姿も見かけます。
一日で歩き通すのもよし、分割して歩くのもよし、走ってみるのもよし、イベントに参加するのもよし、 自分に合ったスタイルで六甲全山縦走路を楽しんでみましょう。
六甲全山縦走路
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ハンジュウのお薦め
全山縦走路の所要時間は標準で14~15時間とされていますので、一日で歩き通すとなると最後は日の暮れた道を歩くこともあります。
途中で道に迷って時間や体力をロスすると、完走するのはより難しくなります。
全ての道程で道標が整備されていますが、市街地を通る場所など、道標を見落としがちな場所もあります。
道順を確認し、ペース配分を考えるためにも、初めはいくつかの区間に分けて歩かれることをお薦めします。

2つの区間に分割してハンジュウにするとすれば、市ヶ原あたりで分割するのが適当でしょう。
須磨浦公園~市ヶ原~新神戸
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新神戸~市ヶ原~宝塚
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宝塚から須磨へ
主なイベントが須磨から宝塚に向かうので、通常、ゼンジュウと言えばこの方向に歩きますが、 宝塚から須磨に向かって歩くのも面白いかも知れません。
須磨よりも宝塚の方が少し標高が高いので累積高度はこちらの方が少ないのですが、 菊水山、高取山、横尾山、鉄拐山など市街地で区切られた山塊への登り下りが、疲労の溜まった後半に控えているので結構キツく感じます。
宝塚~須磨浦公園
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