コース概要
大池地獄谷道
大池地獄谷は、大池からダイヤモンドポイントの東側に至る谷筋で、芦屋地獄谷、大月地獄谷など、六甲山にいくつかある、地獄谷と呼ばれる谷の一つです。
自然な谷筋を利用した谷道は、谷歩きの醍醐味を味わうことができます。
神鉄大池駅から、有志の方が設置されたと思われる、手作り標識に従って住宅地を抜けます。
「からと西出入口」に向かう広い道路に出ると南に向かい、神港グランドへの分岐を直進し、少し先にある地獄谷と書かれた道標からハイキング道に入ります。

小さな流れを渡り、地獄谷西尾根への登り口を見送って、川に沿って進むと、次第に谷筋が近づいてきます。
滑滝の前で流れを渡る辺りは、これから行く谷道の予告編のような風景です。

流れを渡り、水晶山第四砂防ダムの脇を越えます。
雨が続いた後は、この堰堤の上に水が溜まり、通行できないことがあります。
(残念ながら、最近は雨の有無にかかわらず常時水が溜まり、ハイキング道の一部が通行できません)
ここから先も天候や雨量に左右されやすい道なので、雨が続いた後は、このコースは避けた方が良いでしょう。
また、冬場は谷筋が凍っている場合もあります。

砂防ダムを後にすると、いよいよ道は谷道らしくなってきます。
六甲山の北側斜面を行く谷筋の割には明るい印象を受けます。

砂防ダムから10分ほどで、見せ場の一つ、地獄大滝です。
ところが、ハイキング道は地獄大滝を巻きながら登っており、木に隠れて滝が見えにくくなっているので、中には滝に気付かずに行ってしまう方もおられます。
ハイキング道は、滝の脇へ登り始める前に流れを跨ぐので、そこから河床を行けば、数十メートルほどで滝の前に着きます。
滝の流れを眺めながら休憩するのも良いでしょう。

ハイキング道は、滝の落とし口の上で流れを渡り、その先は岩のごろごろした谷道が続きます。
谷歩きの醍醐味が感じられる素晴らしい道ですが、岩壁が迫り狭くなっている場所や滑り易い場所もあります。
また、支谷に迷い込んだという話しも聞きます。
まわりの状況に注意を払いながら歩きましょう。

やがて、道が谷筋から離れて登り出すと谷歩きも終わりに近づきます。
道標に従って進むと、ノースロードに出ます。

六甲山の谷を行くハイキングコースは、いくつもの堰堤の横を通りながら、谷筋の脇に付けられた道を行くものが殆どです。
水の流れる岩肌の上を歩く場所もある大池地獄谷道は、つうほうプレートの付いた道標が整備されているコースとしては、貴重な存在と言えるでしょう。
【参考ルート】
神鉄大池駅から大池地獄谷道でダイヤモンドポイント
Map
神鉄大池駅~大池地獄谷道~ダイヤモンドポイント
神鉄大池駅から大池地獄谷道で前ヶ辻
Map
神鉄大池駅~大池地獄谷道~ノースロード~前ヶ辻
arrow